「誰かのために」は他責思考「自分のために」は自責思考
私の親は非常に人間的にできた人達で、
いつも「誰かのために」というマインドで生きているように子供心に感じていました。
その影響もあってか、
私も「自分が稼ぎたいから」とか
欲望を前面に押し出したモチベーションの保ち方が苦手でした。
逆に、営業をしている中で非常に自分のことを買ってくれる人がいて、
そういう人のために何かをしたいという気持ちで仕事をする方がしっくりきたりします。
と、これだけ聞くと美談ぽく聞こえるかもしれませんが、
私はこういうスタイルの仕事の仕方をある意味、
最大の逃げみたいな見方をできるとも感じています。
というのも、「この人のために」と考えていた「この人」が嫌な人になったり、
「この人」に失望したときに仕事をがんばれなくなる、
ということは人生生きてればいくらでもあり得ることだからです。
また組織の中で働いている人であれば、
「この人」が仕事の繋がりで紹介してくれた人が嫌なやつだったり、
「この人」の部下が自分を舐めてたり、
「この人」と関係性を続ける上で外せない関係者の誰かが嫌なやつだったり
そんなこともいくらでもあるからです。
そう考えていくと
「誰かのためなら頑張れるが、そうでなくなると頑張れなくなる」
というのはこれ以上ない仕事の言い訳として取ることができます。
だから結局大事なのは「自分がどうしたいか」で、
自分の気持ちが揺るぎないところから生まれた行動は、
他人がどんなに邪魔しようとそんなの関係ないのです。
世の中「貢献」とか「誰かのために」なんて綺麗事をいう人は多いですが、
結局自分自身の欲望とか気持ちがない人間はふにゃふにゃして何かを成し遂げることはできないのです。
そう考えていくと、自分の欲や思いというのは、
しっかり胸に秘めて自分の行動の原動力にした方がいいですね。