本質を学ぶより具体から本質を掴め
〜〜の本質とか、抽象的な概念を売ってビジネスをしている人達がいます。
私もそういう本質的な事に思考を張り巡らせるのが好きなので、
10代の頃から長いこと身体論についてもビジネスについても本質的な事を学んできました。
そのため知識としては結構な量があるのですが、
これはどうも具体に結びつかないなと感じている今日この頃です。
なぜかというと、
本質的な事を学ぶのに10時間かけたとして
それを具体的技術と結びつけるのに10時間かかるとします。
そうすると合計で20時間かかるわけですが、
それなら具体的技術だけを20時間やった方が取り組む時間も長いし、
1つの事に集中できるのでより高いレベルまで行けたりするのです。
本質を学んで具体に繋げようとすると、
2つの種目を試行錯誤しながら繋げていかないといかないので、
思ったより効率が悪いのです。
そして本質的なことというのは、
結局具体ができてないと本質も成り立たない存在なので、
いくら本質を学んでもそこのジレンマを超えられません。
だから、何かモノにしたいジャンルがあるならば、
本質から学ぶより具体を学んでいく中で本質に至った方が全然レベルが高くなります。
本質を学ぶべき時というのは、
具体に取り組むだけでは超えられない壁にぶち当たった時とか、
1つのジャンルに取り組みながらも他分野に活かせる視点を磨きたい時とか、
具体をやり尽くしてこれ以上どうレベルアップすればいいのかわからなくなった時とか、
具体的技術の練習で上達の仕方が遅くなってきた時とか、
そんな時だけでいいんじゃないかと思います。
特に具体的なジャンルの初学者の時というのは、
徹底的にそのジャンルに親しんで慣れることが最速の上達法ですので、
本質がどうとか考えてると逆に上達は遅くなります。
本質を学ぶのが好きな人は一度自分を見つめ直してみるといいんじゃないでしょうか。